舞台設定
アイゼン・ハルカが時空の絡み現象を整理し、時空間のもつれによる消滅の危機は阻止されたが、互いに隣接する時空世界を認識してしまった人類は、時空間戦争という互いのパラレルワールドを占領する発起を起こし始めた。主人公のジュネは隣接するパラレルワールドの一つ、通称ガンマ世界線の住人であり、隣接するAIにより管理運営されたシータ世界線により侵攻を受けていた。AIは15個のピラミッド型要塞をベースとしてガンマ世界線を侵攻し、占領計画を着々と進めていた。
音源
あらすじ
第七番AIピラミッド、通称、グロリアス、今、ジュネ達3人はピラミッド内部への潜入に成功し、中核のブレインルームに取り付こうとしていた。潜入にはガンマ世界線で開発された多重転送装置と呼ばれる人などをコピーして展開させる最新兵器を使い、AIを攪乱して潜入する方式を取っていた。
しかしながら、戦局はAI軍が既に8割ものガンマ世界線の人類を洗脳により平定していた。ジュネ達は、敵の火線をなんとか掻い潜りブレインルームまであと一歩のところまで取り付いていた。
ジュネは3日前のことを思い返していた。第七番AIピラミッドを双眼鏡で見つめる神崎大介。
「神崎大隊長、明日未明、第7ピラミッドへの総攻撃を開始します。」
「うむ、ジュネ、必ず生きて帰ってこい。必ずだぞ。」
「了解であります。私の個性には投降なんて言葉はありません。」
「確かに・・・異なる世界線のおまえは、なんだか極悪非道の海賊をしているらしいじゃないか。俺の 命もおまえに捧げたとかなんとか・・・」
「大隊長・・・その輩は私ではありません。やめてくださいこんな時に冗談は・・それは異なる時空の全くの別人・・・。」
「ははは、すまん、すまん。で、相手はシンギュラリティを超えたAI・・・正攻法では勝てない。分かっているな。」
「了解であります。作戦どおり明朝3時に出撃します。」
「うむ。」
対AI特務海兵隊は、5000人を率いて前後左右から第7番ピラミッドへの総攻撃を図っていた。
そのころ、ジュネは、ラリーとイライザを引き連れて単独、裏からピラミッド内への潜入に成功してい
た。
「よ~し、多重転送装置を使用するぞ。」
それは、自分達の影武者をあらゆるところに反映する特務兵器であった。
外見から内臓に至るまで反映する兵器。
本当のジュネ達の居場所がカモフラージュされてAIは混乱してきた。
ジュネは、ポケットから月餅を取り出しくわえる。
「なに、こんなところで饅頭なんて食べているんですか?」不審そうにたずねるラリー、イライザ。
「腹が減ったからにきまってるだろ。」ジュネはにやりと答えてその月餅を半分に割る。そして、ピラミッドの中央制御ルーム(ブレインルーム)の前にそっと置く。
何をしようとしているのか分からない二人。
「ラリー、イライザ、あの月餅の前の入口の周りを、お前達の銃で撃ちかませ!」
「は、はい!」
ラリーとイライザを入口に集中砲火をあびせた。その瞬間、月餅の中から薄い円盤状のものが大量に飛び出し入口に貼りついた。次の瞬間、円盤が高熱状になり入口を溶かしていった。
AIの中核ブレインと対峙するジュネ達。
ガラスのピラミッドの中に脳があり、その中央に目があるAIブレインエディオム。エディオムは何故ジュネ達が自分たちに反抗するのか尋ねてきた。AIの目的はこのガンマ世界線から争いごとが起こらないために、優良種たるAI遺伝子による人類家畜化計画を推進してきたことを伝える。そして、他時空を含めて争いのない時空連帯を創造しようとしていることをジュネ達に話す。
ジュネはそのために人類の意思を無視して人形にしてもいいのかと反論し問い詰めていく。
AIエディオムは異なる価値観で一貫した論法を繰り広げるジュネを危険分子と判断し、ジュネを狙撃する。
反撃するラリー、イライザ、しかしAIエディオムの前では歯が立たない。ついに、ジュネ達3人は追い詰められもう万事休すかと思われたときに、どこからともなくハミングするような声が現れてくる。
光に包まれた女性、それは、謎の女性(アイゼン・ハルカ)だった。
「AIエディオム君・・・あなたの論理と行動には矛盾があるようね・・・シンギュラリティといっても人類の英知を超えたわけじゃない。知性の一部が人類より優っているだけ・・・つまり、高みから人類を見下して、彼らを自分たちの思い通りに動かすパペットにするだけ、単なる傲慢に過ぎないじゃないかしら・・・」
「本当の平和とは全くことなるもの。」
AIエディオムは突如として現れた謎の女性におののきの波形を示す。
そして、その女性にビームの矛先を向け、撃つ。しかし、女性は簡単にも片手で跳ね返す。
「私には武器は効かない。」
「おまえは誰だ、分析をしても人類ではない、もっと高次元の存在・・・そんなものがここにいるはずがない・・・」
「とにかく、あなた達はガンマ時空線から消え去るべきもの。それから、シータ時空線もいずれ私が人類を開放してよりよき道へといざなうから消えてもらいます。」
「何を言うか未知なるもの!」
AIルームの各所からビームが発射されるが、女性の体からすり抜けてしまう。
そして、アイゼン・ハルカの全身からまばゆい光が放たれたかと思った直後、全てのAIは稼働を停止していた。
ジュネたちは、アイゼン・ハルカに近寄った。
「あんたは、何者? 人間? 名前は?」
「フフフ・・・私は、アイゼン・ハルカ。」
「アイゼン・ハルカ・・・・どこかで聞いたような???もしかして、あの、時空間のもつれを直して前時空を救ったっていうメシア?!」
「フフフ・・・さぁてどうなんでしょうね・・・でも、時空同士の争いを完全に辞めさせるのが私の定め。」「じゃあ、あとのことは任せました。この時空の再建と人類はじめ生きとし生けるものの平和の構築をお願いします。さ・よ・う・な・ら」
アイゼン・ハルカは消えていった。
ジュネ達は海兵隊本部へ戻っていった。
「ところでジュネ隊長、なんで熱線弾が月餅だったんです?」
「腹が減ってたからだよ?」
「はぁ???」
「右ポケットのあれは、敵の目をかいくぐるための月餅型爆弾。そして、左ポケットの月餅が腹減ったとき用の本物の月餅・・・3個の内、2個は食べちまったけど・・・」
「あとの1個・・・食わせてもらっていいですか?」
「だぁめだ!これは、戦勝の祝いとしてとっていたものだ。誰がやるもんか・・・・なぁ~んてあげるよ。私は慈悲深~いじょうしだからね。」
「わたしにもください!!」
「はい、どうぞ、ラリーと仲良く半分こ。」
「ありがとうございます!!!わ~い!」
「おい、イライザ半分こだぞ!!もっていくな!!」
ジュネは、大隊長に無事帰還を告げた。
「うむ、よくやった。で・・・おまえに渡したいものがあるんだが・・・」
神崎も喜び、ジュネに白い小箱を渡した。それは・・・婚約指輪だった。
出演声優

黒崎 茉子
ジュネ・ヨーミョーを演じさせていただきました、黒崎茉子と申します。
今回は上官に従順な、それでいて芯があり、正義感の強い、The軍人!って感じのジュネでした。
でもちょっと可愛い一面も見られたりして…うふふ
最初から最後まで目が…いえ、耳が離せない作品に仕上がっておりますので、隅々までお楽しみくださいませ~!

吉良賢介
ずっと前から気になっていた【ディメンションシリーズ】に出演させていただいて、めっちゃ嬉しいです!今回は外伝ということですが、ストーリー自体は分かりやすいので初めて聞くよって方も安心して聞いてくださいね。ラリーは、ジュネ隊長の右腕かつ忠犬ハチ公ように忠実に任務を遂行するタイプで、危ない作戦に心配はしつつもどこまでも隊長について行きます!という感じでキャラ作りに臨みました。ムードメーカーのラリーと冷静なタイプのイライザとの対比も聞いていて面白いですよ!
「ジュネ隊長! これからもついて行きますからね!」

かさはらゆかこ
イライザ・サンダース役を演じさせていただきました、かさはらゆかこです。
目標の1つであるSF作品に出演でき大変嬉しく思います。
イライザは多くの理不尽と矛盾に対峙してきた女性だと感じ『厳格』を信条とし大切に演じさせていただきました。
またイライザ以外の役もいただきそちらは力強く演じさせていただきました。
魅力溢れるキャラクター達や熱気高まる背景音楽と多彩な効果音によってより一層楽しめる作品に仕上がっています。
隊長、ラリー、イライザの息の合った活躍を是非その耳で確かめてみてください。
再生バーの横にあるイライザのイラストを書いて載せて頂きました!
役作りの際に力み過ぎない様にと優しい気持ちで描いたイラストです。

齋藤翔
神崎 大介役 齋藤 翔です。新たなディメンションへ帰ってまいりました!舞台はガンマ時空線の地球、多次元時空を認識し始めた世界では互いに侵略戦争が勃発。この時空線も例外ではなく
現在AIにより統治されたシータ時空線からの侵略を受けていた。今回の神崎大介は時空線侵略に対する反攻作戦を指揮する大隊長
その部下には異なる時空線で因縁あるジュネの姿も
小隊のラリー、イライザを引き連れ 前線で戦う彼女はAIエディオムと対峙する
そしてそこには新たな介入者が。袖触れ合うも多生の縁などという言葉もありますが
時空線が異なれば、その縁もまた…違う形で。
新たなメンバーを加え展開する本作
ディメンションはまた広がっていく
どうぞお楽しみください。

山神敏史
ディメンション外伝「シンギュラリティの要塞」
私はこちらではいつもの神崎拓哉ではなく、シータ時空線からガンマ時空線へやってきた「AIエディオム」を演じています。「シンギュラリティ」とは技術的特異点
AIの知性が人類の知性を超え、もはや自身で進化してゆけるようになるという。
ん~怖いですね、恐ろしいですね。SFだったものがいずれ現実になりそうな時代に「AIエディオム」を演じることは興味深かったです。エディオムは作中では侵略者として登場しますが、人類を管理し争いごとがない世界を創造するという確かな目的があるわけです。以前に主人公たちを見守る機械生命体という役柄を演じたことがありますが、人類の平穏の為に活動してゆくと人間の行動を制限、管理してやらねばという所に到達するのか・・今回の主役、ガンマ時空線のジュネは以前登場した世界線のジュネとは全くの別人、神崎大介もそうです。
このあたりがディメンションシリーズの面白み。
ついにあのハルカも登場します。
では「シンギュラリティの要塞」お楽しみください。

中元瞳
この様な素敵な作品に携わった事が初めてだったので、まずはとても嬉しいです。
完パケ状態のものを聴くのも初めてでした。
BGMがつくとかなり世界観に奥行きを感じて、収録の時よりワクワクしました。
また音声効果も細かくて、最初から最後まで作品の中にいる気持ちになり、ドキドキハラハラ展開の時は特にジュネ達と一緒にいる気持ちになりました。アイゼンハルカを演じて、後任だったのもあり少し心配していましたが私なりのアイゼンハルカを演じられたかなと思います。ここから先の物語もとっても楽しみで、今後もアイゼンハルカを演じられたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
